今回このページでは、アルクの「TOEIC完全攻略シリーズ600点コース」を検証してみました。
この講座を受講するか検討している人は、
- TOEIC初心者には難しそう。。。
- 本当に3ヶ月で600点取得は可能なのか?
- 続けられそうなのか?
などの様々な疑問がありますよね。
これらの不安を取り除くため、今回は、アルクの「TOEIC完全攻略シリーズ600点コース」を実際に使ってみました!
まず結論から先にお伝えすると、この講座は、TOEIC初心者が600点を取るには十分な質と内容の講座です。
このページではアルク「TOEIC完全攻略シリーズ600点コース」を使ってみた感想をメリット、デメリットを含め詳しく解説します。
これを読めばあなたにとってこの講座が合うかどうかがわかるので、ぜひ最後まで読んでくださいね。
それでは、アルクTOEIC600点コースを検証していきましょう!
アルク「TOEIC完全攻略シリーズ600点コース」とは
特徴
アルクによると、「TOEIC完全攻略シリーズ600点コース」は、英検準二級、TOEIC500点程度の人が、1日50分、60分の勉強で、3ヶ月で600点を目指す講座とのこと。
価格は、50,600円です。
アルク600点コースの最大の特徴は、リスニング、リーディング、単語力を含めた、総合的な英語力を伸ばすことに重きを置いている点です。
TOEICの解答テクニックをマスターすることには、あまり重きをおいてないと感じました。
TOEICの試験は英語の基礎ができていれば、600点を取るのは難しくありません。
ですので、TOEICの解答テクニックではなく、英語の総合力向上を重視したアルクの講座内容は納得できますね。
教材は?
ここでは、教材を見ていきます。
→ テキストブック1〜3(3冊)
→ テストブック(1冊)
→ ファイナルテスト(1冊)
→ コースガイド
→ ビデオレクチャーガイド
→ 音声(MP3)( CDの販売は停止しています)
→ 動画(85動画)(アルクのサイト「テストコ」で視聴します)
アルク「TOEIC完全攻略シリーズ600点コース」の学習の進め方
こちらでは学習の進め方を解説しますね。
アルクの600点コースは、3ヶ月で終了するカリキュラム。
アルクでは3ヶ月のカリキュラムを以下のように組んでいます。
1週間ワンセットで、それを12回繰り返す流れです。
1週間の流れ
ここでは、おおまかな1週間の流れを説明しますね。
1日目から4日目まで、テキストで勉強して、5か目が小テスト、6日目と7日目は1週間の復習を兼ねてリスニングとリーディングの練習を行います。
1日目から4日目
この期間は、テキストブックで以下の主に5つのことを学びます。
- Speed Reading
- Repeating
- Vocabulary
- 文法
- American Life Special
順番に解説していきますね。
「Speed Reading」
短い英文を時間を計測して読みます。
英文を頭から正確に速く理解するトレーニング。
具体的には、12〜14個のセンテンスを時間を計測しながら読みます。
目標は150bpm(1分間に150語)。
テキスト下部に目標時間が書かれています。
短い文章なので、簡単にできそうですが、意外と目標時間内に読むことは難しい。。。
このトレーニングを積めば、英語を頭から理解する力は確実につきます。
「Repeating」
音声を聴きながら、その音声をマネして読むトレーニング。
マネして読むことで、リスニング力の向上が期待できます。
3センテンスほどを、英文を見ながら練習し、慣れてきたら英文を見ないで練習します。
複雑な文章や、難しい英単語は出てこないので、初心者にもやりやすいと思います。
「Vocabulary」
スピードリーディングやリピーティングで使われた単語を学習します。
英語から日本語、日本語から英語、それぞれのトレーニングをします。
音声もあるので、音声を聴きながらやると良いでしょう!
「文法」
英文を正確に理解するための、英文法を学びます。
学ぶテーマは、3ヶ月で36個。
具体的には、主語+動詞+目的語、主語+動詞+補語、主語+動詞+that節など。
ここで学ぶ内容は、中学や高校で学ぶ基礎的な内容です。
アルクでは、この英文を正しく理解することに重点を置いていますね。
基礎をしっかり理解できれば、600点は難しくないことだと思います。
「American Life Special」
隔週でトレーニングがあります。
実際のビジネスの現場で使えわれる、日常会話を学びます。
学ぶ内容は、見本市の準備での会話や予約のキャンセルなどのビジネス英会話。
TOEICで出題されるようなビジネス会話に慣れていない人を考えた内容になっています。
Part3やPart4のトレーニングに最適な内容です。
5日目
ウィークリードリルとして、実践問題を解いていきます。
ここでは、TOEICの出題傾向を学ぶとともに、攻略法を勉強します。
解答テクニックを学ぶよりも、TOEICの出題傾向を知る内容ですね。
頻出の問題パターンを網羅しているので、これでトレーニングを積めば、基礎的な問題は自信を持って解くことができるでしょう!
6日目
6日目は、リスニングのトレーニング。
具体的には、ディクテーションとリピーティングを行います。
長文のトレーニングよりも、短い文章を正確に理解するトレーニングです。
7日目
7日目は、リーディングのトレーニング。
長めの英文を速く正確に読むとレーンングを行います。
このトレーニングをやることで、TOEICのPart6、Part7の長文読解に慣れると思います。
Monthly Test
1ヶ月後、2ヶ月後、3ヶ月後の合計3回マンスリーテストがあります。
約50問の小テストを行い、現在のレベルを確認します。
Final Test
全てのカリキュラムを終了後、TOEICの本番と同じ形式で、200問のテストを行います。
このセクションでは、テキストの使い方について解説しました。
次にオンラインサイト「テストコ」の使い方について解説しますね。
テストコの使い方
テストコ(オンライン)で使える機能は以下の5つでです。
- 学習カレンダー
- 動画
- 音声
- 質問
- テストの提出
詳しく解説していきますね。
学習カレンダー
学習予定の確認と学習したセクションを記録することができます。
進捗状況を一目で確認できるのが良いですね。
動画
85の動画を観ることができます。
動画の長さは1つ5分〜10分程度。
テキストの学習前に見ると良いでしょう。
基本的には英文構造の説明が主な内容となっています。
また、day5では、TOEICのテスト傾向についての解説もあります。
動画に関しては、基本的な内容ですので、一度だけ見れば十分だと思います。
音声
MP3の場合は、テストコからダウンロードできます。
また、テストコから直接、音声を聞くこともできます。
質問
わからないことや、学習の悩みがあるある時は、受講期間中であれば、何度でも質問することができます。
テストの提出
マンスリーテストとファイナルテストはテストコで提出します。
ここでは、「テストコ」の使い方について解説しました。
次に、実際使ってみた感想をお伝えします。
アルク「TOEIC完全攻略シリーズ600点コース」を使ってみた感想
ここでは、アルク「TOEIC完全攻略シリーズ600点コース」を使ってみた感想をお伝えします。
メリット
アルク「TOEIC完全攻略シリーズ600点コース」のメリットは以下の3つ。
- 学習方法で迷わない
- 最短で600点に到達できる
- 総合的な英語力が身につく
順番に解説しますね。
学習方法で迷わない
学習方法で迷いません
なぜなら、アルクが3か月の学習計画を立ててくれています。
例えば、1週間でやることが細かくいきまっていますね。
計画に沿って勉強するだけなので、余計なストレスはありません。
最短で600点に到達できる
3か月で600点に到達することができます。
講座が、基本的な問題を確実に取れるような設計になっているからです。
具体的には、英文を正確に「読む・聞く」力のトレーニングに多くの時間が割かれていること。
また、難しい問題を攻略するというより、基本問題を確実に正解するための試験の攻略法が主な講座の内容となっている点です。
基礎的な英語力があれば、600点以上取ることは難しくありません。
テキストを丁寧にこなしていけば、3ヶ月で600点に到達できるでしょう。
総合的な英語力が身につく
総合的な英語力が身につく点です。
なぜなら、読解力、リスニング力、単語力の向上に力を入れている。
解答テクニックには、多くのページを割いていません。
1週間の学習内容を見てもわかるように、「Speed Reading」「Repeating」、「Vocabulary」、「文法」が主な勉強内容となっています。
頭から英文を理解する、英文をできるだけ速く正確に理解できるようにすることが、主な構成になっていますね。
解答テクニックで、とりあえず600点を目指すものではないので、将来、高得点を目指しやすい構成になっています。
ビジネスで英語を使う予定のある人にも、役に立つプログラムとなります。
デメリット
アルク「TOEIC完全攻略シリーズ600点コース」のデメリットは2つ。
- スマホアプリ「テストコ」が使いづらい
- 700点以上の高得点を目指す人は、別の対策が必要
順番に解説しますね。
スマホアプリ「テストコ」が使いづらい
スマホアプリ「テストコ」が使いづらいです。
アプリをダウンロードしましたが、使い方がよくわかりませんでした。
基本的に音声を聞くことくらいしかできません。
webブラウザを使えば、講義動画を観たり、テスト提出したり、質問したりすることができるようですが。。。
スマホで学習したいという人は、「スタディング」という、アルクTOEIC600点コースのスマホ版で学習することをオススメします。
内容は一緒なので、外で学習する人やスキマ時間を使って学習する人は、「スタディング」を検討してみてはいかがでしょうか?
700点以上の高得点を目指す人は、別の対策が必要
700点以上目指す人は、別の対策が必要になります。
この講座はTOEICの英文を正確に理解するための基礎力を身につける講座です。
600点を取るには十分な内容の講座です。
しかし、700点以上を狙うには、TOEICの実践テクニックが必要になります。
具体的には難問のPart3、Part4、Part6、Part7の問題の強化が必要になります。
その対策としては、
- アルクのTOEICシリーズで別の講座を受講する
- 総合対策の問題集で学習する
などの対策が必要になります。
この講座を受講するおすすめの人(500点以下でも大丈夫?)
この講座は600点を目指す人であれば、誰でも受講して大丈夫です。
一応アルクでは500点くらいのレベルを目安としています。
しかし、かなり基本的なところ(中学英文法)からカバーしているので、500点以下のTOEIC初心者でも問題なく受講できると感じました。
まとめ
このページでは、アルク「TOEIC完全攻略シリーズ600点コース」について解説しました。
アルクの講座は、TOEIC初心者でも無理なく600点に到達できる内容になっていると感じました。
特に良かったのは、英語の総合的な力をつけるように工夫された内容である点。
小手先のテクニックでとりあえず600点を目指すものではないです。
この講座は、
- TOEIC初心者で、最短で600点を目指す人
- 将来、700点以上の高得点を目指す人
- ビジネス英会話の上達を目指す人
におすすめの講座です。
講座の一部を無料体験できるので、一度試してみてはいかがでしょうか?