忙しい社会人の方は、なかなか時間を取れないですよね。
そんな忙しいあなたにオススメしたいのが、通勤時間をTOEICの学習に利用することです。
総務省統計局、平成28年社会生活基本調査によると、全国の平均通勤時間は1時間19分。
首都圏だと1時間30分を超えます。
これだけの時間があるので、通勤時間だけTOEICの学習しても、スコアアップが望めるでしょう。
有効活用できれば、TOEIC600点以上も難しくありません。
私も、英語を全く話せない状況から、通訳ができるようになるまで英語が上達しました。
これは、通勤時間に英語の勉強、特にリスニングをしたおかげです。
では、通勤時間にどんな勉強をすれば効果が上がるのでしょうか?
私は現在もTOEICの学習をしていて、多くの参考書、アプリ、通信講座などを実際に試しています。
その中から、通勤時間におすすめのオススメ教材を厳選して紹介します。
通勤時間を使ったTOEIC勉強法も合わせて紹介しますのでぜひ参考にしてくださいね。
TOEICの勉強は通勤時間がオススメ!
TOEICの勉強は通勤時間がオススメです。
その理由は、3つあります。
- 通勤の無駄な時間を有効活用できる
- 家での勉強よりも高い効果が期待できる
- 学習を習慣化できる
順番に解説していきますね。
通勤の無駄な時間を有効活用できる
通勤時間をTOEICの学習に充てれば、通勤時間を有効活用できます。
通勤時間は何をしているでしょうか?
SNSや動画鑑賞、オンラインゲームをしているのではないでしょうか?
この時間を有効活用するだけでも、英語の実力を伸ばすことができます。
単語を1日10個覚えるだけでも、1ヶ月で200個以上、半年間で、1,000個以上の単語を覚えることができます。
これだけで、TOEICの頻出単語はカバーすることができます。
通勤時間を有効活用して、TOEICのスコアアップを目指しましょう!
家での勉強よりも高い効果が期待できる
電車内での学習は、家で勉強するよりも高い効果が期待できます。
家での長時間の勉強は、なかなか集中できないですよね。
仕事から帰って、家で1~2時間、机に向かっても、あまり集中できなかった経験があると思います。
忙しい社会人は、家での長時間の勉強よりも、通勤時間を利用した勉強の方が集中できるのです。
このことは、以下の実験でも明らかになっています。
東京大学 薬学部の池谷裕二教授が中学 1年生を対象に行った「勉強時間による学習の定着・集中力に関する実証実験」において、実施協力をいたしました。今回の実験結果から、“長時間学習”よりも短時間で集中して行う“積み上げ型学習”の方が、学習の定着・集中力に対して効果があるということが判明しました。
実験では、中学1年生29名を、事前テスト(75問)の結果に基づいて学力が均等になるように3グループに分けています。(①「60分学習」グループ(10名、60分×1セット) / ②「45分学習」グループ(10名、45分×1セット) / ③「15分×3 (計45分)学習」グループ(9名、15分×3セット、7.5分休憩×2回))実験の内容としては、3グループそれぞれに、中学1年生の範囲に加えて、中学2年生・3年生の範囲である未修英単語を覚えてもらうというものです。当日・翌日・1週間後の3回に分けて事後テスト(各75問)を実施して、学習の定着度合いを調べるとともに、実験中は教室に設置した定点カメラ・目線カメラと、脳波計(2名)で集中力の推移を計測しました。
<実験結果サマリー>
① 「15分×3 (計45分)学習」グループの上昇スコアが「60分学習」グループの117.2%に。
・実験後に実施した事後テストの点数を比較
・1週間後の事後テストにおいて
「60分学習」グループの上昇スコアが16.00点
「15分×3 (計45分)学習」グループの上昇スコアが18.75点
→「15分×3 (計45分)学習」の上昇スコアは「60分学習」の117.2%に。
・「15分×3 (計45分)学習」グループの方が、学習が定着している結果に
・休憩リフレッシュを小刻みに入れる短時間積み上げ型学習が定着に有効な可能性がある
出典:<勉強時間と学習の定着・集中力に関する実証実験> 株式会社ベネッセホールディングス
15分を3回学習する方が、60分続けて学習するよりも、記憶の定着率が優れている結果がでてますね。
通勤時間は片道約45分。
乗り換えなどを考えると、連続して勉強できる時間は、だいたい15分くらいでしょう。
ですので、家での1時間の学習よりも、電車内などで45分間(15分を3回)学習した方が効果が高いということになります。
忙しい社会人の方でも、通勤時間をうまく活用することで、 TOEICの学習を効率良く進めることができます。
学習を習慣化できる
通勤時間を利用すると、学習を習慣化できます。
会社に勤めてる人なら、必ず通勤時間があります。
この通勤する時間も決まってますよね。
この時間をTOEICの勉強に充ててしまえば、自然と、TOEICの勉強の習慣が身に付きます。
具体的には、
- 電車に乗ったら必ず単語帳を開く
- 歩いている時間はリスニングの音声を聞く
など。
TOEICの勉強がなかなか進まないという人は、勉強が習慣化できていないからです。
通勤時間をTOEICの勉強に充てれば、簡単に学習を習慣化できます。
通勤時間を活用して、TOEICの学習を習慣化してしまいましょう!
ここでは、TOEICの勉強が通勤時間にオススメの理由を解説しました。
次のセクションでは、具体的なTOEICの勉強法を解説します!
通勤時間にオススメのTOEIC勉強法
ここでは、私がオススメする通勤時間の勉強法を紹介します。
オススメ勉強法は、
- リスニング
- 単語の暗記
- TOEIC総合対策
の3つです。
順番に解説していきますね。
リスニング
1番のおすすめ勉強法は、リスニングです。
なぜなら、耳だけで学習することができるからです。
どんなに混んでいる電車内でも、車でも、歩いていても、リスニングの学習は可能です。
具体的には、音読の勉強(リピーティングやシャドーイング)をおすすめします。
リピーティング:英語の音声を聞いて、一時停止をして、音声をマネしながら声に出して読むこと。
シャドーイング:英語音声から少し遅れて、話される音声をシャドウ(影)のように追っていくこと。
電車内では声に出すことはできないので、軽くささやくだけでもOK!
リスニングに使う英語は、初めて聴くものよりも、すでに学習済みの英文を聞くようにしてください。
リスニングが苦手な人の多くは、英語を聞く量が足りてないから。
リスニングが苦手、または、得点が伸びない人は、できるだけ多くの英語を聞くことをオススメします。
単語の暗記
次におすすめするのは暗記系の学習です。
通勤中、長文読解などはやりづらいですよね。
一方、単語の暗記なら、やりやすいと思います。
具体的な暗記のコツは、
- 一度に完璧に覚えようとするのではなく、何周も繰り返すこと。
- 単語のみでなく、フレーズ(または、例文)も一緒に覚えること。
- TOEICはリスニングの配分が多いので、音声も使って発音も確認すること。
の3つです。
TOEICの試験では、単語の意味が分からないと解けない問題がたくさんあります。
通勤時間を利用して、頻出単語をマスターしてしまいましょう!
TOEIC総合対策
TOEICの総合対策もおすすめです。
総合対策とは、TOEICの問題演習を行いながら、出題傾向や解答テクニックを覚えることです。
総合対策をオススメする理由は、
- TOEICは細切れ学習が可能であること
- スマホアプリのTOEIC対策ツールが発達してきたこと
です。
やり方はシンプルで、総合対策アプリがあるので、アプリの学習法に沿って、学習していきます。
問題演習、単語帳、リスニングトレーニングが全て入っているので、アプリひとつで学習ができます。
何を勉強したら良いか分からない人、また、これからTOEICの学習を始めるという初心者には、総合対策アプリの学習をオススメします。
ここでは、通勤時間を使ったTOEICの勉強法を解説しました。
では、具体的にどの教材を使ったら良いのでしょうか?
次のセクションでは、通勤時間にオススメのTOEIC教材を紹介したいと思います!
通勤時間の学習にオススメのTOEIC教材
ここでは、通勤時間にオススメのTOEIC教材を5つ厳選して紹介します。
リスニング
リスニングのオススメ教材は以下の2つです。
- 公式TOEIC Listening & Reading 問題集 7
- TOEIC presents English Upgrader
それぞれの特徴について詳しく解説しますね。
公式TOEIC Listening & Reading 問題集 7
TOEIC試験を実施しているETSが出している問題集。
おすすめポイント
- 公式スピーカーが話しているので、本番に近い英語を聴くことができる
- 設問の音声も聞くことができるので、TOEICの問題形式に慣れることができる
2021年7月現在で、TOEIC公式問題集は Vol.1〜7まで、合計7冊発売されています。
すべて音声CDが付属していて、Vol.3からは音声がダウンロードできるようになっています。
最新のものから順番に聞いていくのがオススメ!
繰り返し聴くことで、TOEIC特有の英語の音声に慣れることができます。
TOEIC presents English Upgrader
TOEIC presents English Upgraderは、TOEIC試験を実施している国際ビジネスコミュニケーション協会の公式アプリ。
TOEICの試験に出てくるような英語を聞くには、このアプリがおすすめです。
おすすめポイント
- 「展示会でのやりとり」、「飛び込みの営業電話」など、ビジネスの現場で使われる会話を聞くことができる
- TOEICの実際の試験に出るようなフレーズを覚えられる
- 無料で使える
実際のビジネスの現場で使われる英会話を聞くことができるアプリはありません。
60以上のエピソードを聞くことができるので、繰り返し聞くことでリスニング能力がアップします。
単語帳
私がオススメする単語帳は以下の2つです。
- TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ (TOEIC TEST 特急シリーズ)
- 世界一わかりやすいTOEICテストの英単語
それぞれの特徴について詳しく解説しますね。
TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ (TOEIC TEST 特急シリーズ)
私が一番にオススメする単語帳です。
TOEICに頻出する単語が、1,000語のみ、厳選されて掲載されているので、効率良く学習できます。
おすすめポイント
- アプリ(スマホ版)もある
- 分かりやすい例文とフレーズがある
- リスニング力向上にも効果があり
- ハンディサイズで持ち運びに便利
この本に載っている単語は、実際の試験にもよく出ます!
TOEIC初心者はもちろん、800点以上の高得点を目指す人にもオススメの単語帳です。
世界一わかりやすいTOEICテストの英単語
単語力に不安のある人はこちらをオススメします。
一つの単語に関して丁寧な解説があるので、記憶に残りやすいのが特徴の本です。
おすすめポイント
- 単語の語源について学べるので記憶に残りやすい
- 実際の試験での単語の使われ方を学べる
- イラスト入りで単語のイメージができる
804語のみ掲載されていて、難易度は金のフレーズよりやさしめ。
単語力に不安のある人、600点を目指す人はオススメの単語帳です。
TOEIC総合対策
TOEICの総合対策は、「スタディサプリTOEIC」をオススメします。
他の総合対策アプリもいくつか試しましたが、TOEIC初心者は、スタディサプリTOEICが学習しやすいと思います。
おすすめポイント
- 「神授業」と呼ばれる関先生のわかりやすい解説動画
- 約4000問の問題演習ができる
- リスニングのトレーニングもできる
- 単語帳で単語を覚えることもできる
コンテンツの量が豊富なので、すべてをやり終えるのに時間がかかるのでかかります。
しかし、半年ほどやれば、全てのコンテンツを完了させることができます。
完了させることができれば、初心者でも600点以上を獲得することができるでしょう!
まとめ
この記事では、通勤時間にオススメのTOEIC教材とTOEICの勉強法を紹介しました。
私がオススメする勉強法は、
- リスニング
- 単語の暗記
- TOEIC総合対策
の3つです。
通勤時間の学習は、思っている以上に高い効果が得られます。
この記事を参考に、通勤時間を有効活用してくださいね。